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子育てに専念中の「グッチ」の前クリエイティブ・ディレクター、19年は業界に復帰か

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「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブ・ディレクターを10年間務め、2015年に退任したフリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)が、伊経済紙「イル・ソーレ24オレ(IL SOLE 24 ORE)」のインタビューでファッション業界への復帰を示唆した。

 フリーダは、やはり15年にグッチを去ったパトリツィオ・ディ・マルコ(Patrizio di Marco)前最高経営責任者(CEO)と結婚しており、間に1女をもうけている。これまで主に子育てに専念し、ファッション業界から遠ざかっていた。フリーダは、「退任後はいろいろなオファーがあったが、引き受けるには至らなかった。今年はそれが変わる可能性がある。しかしファッション業界に復帰する場合は、『グッチ』での役職ほど時間や体力を消耗しないものにしたい。ブランドの顔となる役割はメディアへの露出も多く、何もかもペースが速いこのデジタル時代においては、物事を振り返ったり客観的に見たりする時間がほとんどない。ここ数年、外側から業界を見ることができたのはいい経験だった」と語った。

 社会貢献にも熱心なフリーダは、13年に「グッチ」で女性の社会的地位の向上を目指すキャンペーンの「チャイム・フォー・チェンジ(CHIME FOR CHANGE)」を立ち上げ、米歌手のビヨンセ(Beyonce)やハリウッド女優でフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)=ケリング(KERING)会長兼CEO夫人のサルマ・ハエック(Salma Hayek)と共に活動した。17年に子どもを支援する国際的な非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン(SAVE THE CHILDREN)」の理事に就任。18年にはイタリアのファストファッション「OVS」と協働してカプセルコレクションを発表し、売り上げを同NGOに寄付した。なお、ディ・マルコ前CEOは18年にゴールデン グース デラックス ブランド(GOLDEN GOOSE DELUXE BRAND)の会長に就任している。